多部未華子❤(さっぽ君)~I'm happy just to see Mikako's big smiles.
多部ちゃんが笑ってるだけで幸せ。そんな応援ブログです。
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落陽 ものがたり 6
今回のロケバスに乗り込んだ俳優陣は、5人である。
何故か主役の玉木宏さんの意識の中に入り込んでしまった落陽。
そして綾瀬はるかさん、多部未華子さん、佐々木蔵之介さん、柴本幸さんという
豪華な俳優陣である。

まもなくホテルを出発しようとする車内で 面白い話がされていた。
玉木さんが、綾瀬はるかさんの今後の仕事を占っていた。
でも 人気女優が出るとは思えない「おっぱいバレー」とか言うので
皆は 玉木さんの冗談だと思い盛り上がった。
そして 多部さんも面白がり 自分の未来を見てもらいたがったのである。

いつしか ロケバスはホテルを出て奈良県庁前に差し掛かっていた。
県庁東の交差点をバスは大きく揺れながら右に曲がると 左
側の窓から 春日大社参道の赤い鳥居が見えた。
169号線を南下すれば天理市まで30分ほどで到着だ。

「柴本さん 【私は貝になりたい】に出てましたね」
「あら!玉木さん 私が出るのご存知でしたの?」
「懐かしい映画のリメイクですから、気になる作品ですから」
「私も 完成試写が今から楽しみなんですよ。」
「なかなかの熱演でしたよ」
「もう 見たみたいな感想ですね」と柴本は微笑んだ。

「ねぇ 玉木くん 僕のこれからは なんか見えるかい?」
「佐々木さんですか。 そうですね、印象的だったのは【絶対彼氏】とか
【モンスターペアレント】ですかね。」
「最近 撮影を始めたドラマじゃないか!」
「そうでした? 映画なら【20世紀少年】のフクベエですね。」
「20世紀少年も 今年の夏に公開の映画なのに詳しいねえ。驚きだよ」
「佐々木さん 20世紀少年に出てるんですか?」
「ええ まぁ 相変わらずの脇役ですけどね」と 笑う佐々木だった。

「多部ちゃんはどう?」
「良かったのは 【フィッシュストーリー】ですね。」
「えっ!」 驚く多部未華子。
「多部ちゃん どうかしたの?」
「【フィッシュストーリー】って 今度 清水で撮影する予定の映画なんですよ」
「そうなんだ」
「だから なんで知ってるのか 不思議で」
「ヤスコ役も 可愛かったね」
「ヤスコって なんですか?」
「【ヤスコとケンジ】です。松岡くんと競演してたじゃないですか」
「多部ちゃん TOKIOの松岡くんとドラマやるの?」
「まだ 話が来ただけで 撮影もしてない話なんです」
「玉木くん 本当に未来が見えるのかい?」
「なんか 凄いよね。」

「玉木さん 私の今後について もう一つ聞いていいですか?」
「多部ちゃん 本気にしてるの?」
「ええ。 私 自分が女優していくのに いまだ自信が持てなくて・・・」
「そうなの? あんなに良い演技するのに」
「多部さんは NHKの朝ドラにヒロインとして出演します」
「朝ドラ?」
「NHKは 公式発表するまで秘密なんじゃ?」
「私 そんな話聞いてません」
「分かった。玉木くん 多部ちゃんが オーディションを受けたのを聞いたんでしょ」
「でも、私 朝ドラのオーディション受けてませんよ。 マーネージャーから薦められてますけど」
「ほら、やっぱり 変じゃないか!」
「21年度4月からの朝ドラで【つばさ】って言います。 多部さんは そのヒロインを演じます」
「という事は来年度じゃないか!」
「この作品を演じたことで 多部さんに大きな転機が来るはずです」
「たしかに 朝ドラのヒロインは凄い重圧だろうね」と大河ドラマでデビューした柴本が言うが、
多部未華子 本人は「NHKの朝ドラって そういう ものなんですか?」と 淡白な反応。

「でも、私 嬉しいです。 このまま なんとなく演じていくのに 疑問もってたから」
「多部ちゃん・・・・。」
「舞台にも 目覚めますから これからも自信を持って 女優を続けてください」
「ありがとう ございます。 単に占いでも 前向きになれます」

「そっか  多部ちゃんも悩んで女優をしてたんだね」
「・・・・・・・・・・・・。」
そっと 綾瀬はるかさんが、多部さんの肩を抱いた。
「多部ちゃん 大丈夫 大丈夫」

「それにしても 玉木くんの占いは リアルな話だよなぁ」
佐々木の言葉に 俳優陣一同が 不思議そうに玉木宏の顔を覗き込んだ。
玉木宏は 占い疲れなのか、 窓の外を ボーっと眺めていたのだった。


ロケバスは 天理市に入り ちょうど25号線 西名阪の高架下を通過していた。



 
  

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落陽 ものがたり 5
ホテルのでの豪華な食事を終えた 玉木宏こと落陽は、緊張していた。
時計の針は8時30分をしめしていて 玄関口あたりは 撮影スタッフが
慌しく作業をしている。

今から向かうロケは、最終回の天理駅のシーンである。
もっとも重要なシーンの一つだ。



ドラマの最終回に出てきた あのシーンを回想するたびに
あれを自分が演じるんだと 考えるだけで
当然 落陽の気持ちは 最高潮へ達しようとしていた。

そういえば 食後に歯を磨いてないじゃないか!
しまった! さっき納豆食べちゃったよ
これじゃ 多部ちゃんとキスシーンなんて 申し訳なくて・・・
そうだ 部屋で歯磨きしかない!
慌てて 落陽は部屋に向かった。

「玉木さん どこへ行くんですか?」
「ちょっと部屋へ」
「忘れ物ですか。 9時には出発ですから 遅れないでくださいね」
「はい  わかりました」
落陽は エレベーターの 上ボタンを 何度も叩いた。
頼む 急いでくれ!と願うと同時に ドアが開き 飛び込んだ。




ホテルのロビーは 出発時間が迫り慌しかった。
「いやー 急に変更するから 参ったよ」 頭をかきながら佐々木蔵之介さんが来た。
「重さんもですか?」声をかけたのは 綾瀬はるかさんだった。
「ごめん ごめん。 急に監督が 撮り直したい場所があるっていいだして」
「撮り直しですか?」
「正確に言えば 追加シーンなんです。」
「ほー  そういうことですか」
「天理駅のシーンを撮影してから 向かいますので 待ち時間がありますが
 お付き合いください」
「と いうことは 原作のラストを撮影するの?」
「多部ちゃんの キスシーンですか?」
「ええ そうです」
「だから 多部ちゃん 昨日から緊張してたんだぁ」
「いいなあ。玉木君 役得だよねぇ」 含み笑いをする佐々木。

そんなところに 多部未華子さんが ロビーに下りてきた。
「あれ?はるちゃん 何でいるの?」
「私も ロケに同行なんだって」
「本当にっ」
「俺も行かせて貰うよ」
「佐々木さんもですか! わぁ 余計 緊張しちゃうっ」
「何 言ってんのよ  多部ちゃんの見せ場じゃないの!」
背後から柴本幸さんが声をかけた。
「まさか 姉御も行くんですか?」
「もちろん♪」と 笑ってみせた。


落陽こと 玉木宏さんがロビーに到着した時
ADがバスへの移動を促していた。

「玉木さん、こちらのバスです。どうぞ」
「は・・はい」
「どうしたんですか?緊張してるみたいですけど」
「・・・・・・・・」 落陽は返事をせずに バスへ乗り込んだ。


バスの中で 多部さんの姿を確認した。
目が合った時 ペコリと頭を下げてくれたが 会話はなかった。
彼女も これからのシーンを考え 無口になってるようだ。

手を口に当てて ふーっと息を吹きかける。
口臭予防のハッカの香りが 鼻を突き抜けた。
これなら大丈夫 と思いながらも フリスクを口に放りこむ落陽。

「多部ちゃん も 綾瀬さんも いい女だよね」 佐々木が口をきった。
「そうですね。 二人とも魅力的です」
「綾瀬さんは とくに活躍しそうだよね」
「はい。 彼女は  映画で「おっぱいバレー」とか!?「ハッピーフライト」に出演するんですよ」
「なにそれ?」
「映画ですよ」
「お笑い系の映画?」
「まぁ そんな感じです」

「なになに?誰がおっぱいなの?」 柴本さんが話しに割り込んできた。
「いや 玉木君が 綾瀬さんの今後の作品を 教えてくれてね」
「嘘ばっかり! 今 おっぱいとか言ってたじゃない」
「それは 映画のタイトルで 「おっぱいバレー」って言うんです」
「本当に?」
「はい 本当です」
「じゃ  はるかちゃんに 聞いちゃおーっと    ねぇ はるちゃん・・・・」

「玉木さん  止めてくださいよ。 そんなエッチな映画 出ませんから」
「なんだ  玉木君の妄想話なんだ」
「他にも 映画ROOKIESとかホッタラケの島ってのにも 出ます」
「リアルな話だよね。多部ちゃん 玉木さんの占い どう思う?」
「面白そうですね。 私も玉木さんに 今後を見てもらおうかな」
「あはは   そりゃいいや  占ってもらいなよ」

落陽の話は 誰も信じていなかったが ロケ現場への移動中の
退屈しのぎには もってこいの話題だった。



落陽 ものがたり 4
飛火野での撮影を終えてホテルへ戻るバスに乗り込む撮影隊。
cap-sika-502.jpg


後方の席に俳優陣の席がある。 
右側の最後尾席に 綾瀬さんと多部さんが並んで座ってた。

私 落陽は 左側の窓際に座り 多部さんの姿をチラチラと眺めてる。
視線に気がつかれないように注意しながら。
無邪気に綾瀬さんと談笑している姿を見ていると 私が思い描いていた
多部未華子像の数倍も 可愛い事にも気付かされた。
話の内容は 撮休の日に出掛けた 京都伏見稲荷についてのようだが、
聞こえてきた 「あのパン屋さんのアンパン 美味しいよね」という話が
気になったがどこの店の話なのかまでは 聞き取る事が出来なかった。


ふと外を眺めると バスは近鉄奈良駅前を通過する所で信号待ち。
行基像の前にいた観光客が、バスに向かって手を振っている。
中には ピョンピョン跳ねながら手を振ってる女の子も。
そんな姿を見ていた私は 無意識に手を振ってしまった。
その途端 キャーという悲鳴に近い歓声が沸き びっくりした。

あっ  そうか。 今 私は玉木宏なんだ。 
素人のおじさん 落陽が手を振ってるのとは違う事を思い出した。
改めて人気俳優の凄さを再認識した落陽だった。

バスは 奈良駅前を移動して 警察署前の交差点を右折していく。
左手に奈良市役所 そして近鉄線を渡れば ホテルはすぐだ。


バスがホテルの到着する寸前に 今日の予定説明があった。
「朝食は 1階にあるいつもの万葉亭です。 この後のロケは天理駅のホームを使って 
小川先生と堀田イトさんの別れの撮影になります。ですから 玉木さんと多部さんは
朝9時にホテルを出ますので 慌しい朝食になりますが ご協力をお願いいたします。
また 撮影スタッフの集合は8時半です。お間違えの無いように!!
でわ 解散です。 お疲れ様でした。」


どうやら 本当に 例のシーンの撮影らしい。
前回のNHKのファンミーティングで 数分 多部ちゃんを目の前にしただけで
ドキドキし 無口になってしまったのに 今回はそれの比ではない。
嬉しいを通り越して 怖いぐらいだ。
バスを降りていくとき 多部さんが私に 「次のシーンもお願いします」と言いながら
ペコリと頭を下げて行った。
その姿に「はい」としか言えなかった自分を嘆く落陽である。

私は マネージャーに連れられて 朝食会場の【万葉亭】に辿り着いた。
万葉亭さんは 滝のある自然庭園とは全面ガラス で仕切られ、
爽やかな朝の光が差し込むみ 私たちを向かい入れてくれた。

食事も 地元の農家とタイアップした奈良県産の食材を使った料理が多く
中でも ほうじ茶で仕上げた「大和の茶粥」は絶品だ。

肉類に手を出そうと思うのだが、何故か身体が拒否してくる。
美味しそうなおかずに手が出ず 野菜を中心とした料理が
意に反して盛り付けられていくのだ。

ちょうど横に居た 柴本幸さんが、「相変わらず まだ肉立ちですか?」と
聞いてきた。
「ああっ! 柴本さん!」と驚き叫ぶ玉木さ・・・いや落陽。
「そうですけど・・・・・どうしたんですか?
 今朝の玉木さん 変ですよ。 じゃあ この方 誰だか分かります?」
と問いかけてきた。

柴本さんの横で ニコニコと笑う 佐々木蔵之介 さんが立っている。
「し・・・重さんだぁ! さ さ・・佐々木蔵之介さん ですよ ねぇ?」
「おおっ!玉木くん  大正解だよ!」と佐々木さんは拍手を送った。
「もう ふざけないでくださいよ」と ふくれる柴本さん。

ふざけてるつもりは無いのだが、テレビで見ていた俳優さん達が
目の前に突然 現れたら当然の反応だろう。
いや 名前がちゃんと出てきただけでも優秀なのかもしれない。

食事をトレーに乗せて 窓際の席に座った。 近くに佐々木蔵之介さんや
柴本幸さんも腰をかけたいた。

「すいません。私たちもご一緒していいですか?」
綾瀬さんや多部さんらも 現れた。
「どうぞ どうぞ」と 佐々木さんが招きいれる。
この俳優陣との食事。 なんと 豪華な朝食なんだろう!

多部さんの てんこ盛りされたお皿も 豪華さでは負けてなかった
のは 言うまでも無いだろう。


落陽 ものがたり 3
川越の喫茶店で居眠りをしてしまい
目覚めたら 自分が俳優の玉木宏になっていた。

こんな事が あってもいいのだろうか?
しかも 目の前には 大好きな女優である多部未華子さんが
居て 普通に心配してくれてるのだから。

とにかく 自分に落ち着け!と言い含め
やっと 自分の置かれてる状況が見えてきた。

ここは奈良の飛火野。
寒さから想像して 2月ぐらいだろうか?
そして何故か 私の容姿は 玉木宏らしい。
手には 【鹿男あをによし】の最終話の台本があり
周りには撮影隊のスタッフが溢れていて
女優2名もスタンバイしていた。

んん? という事は この後 撮影だよね?
私が主役で 演技しなくちゃいけないんだよね?
台詞は? なんて言えばいいのさ?
このままじゃ 多部さんらに迷惑かけちゃうじゃないか?
それだけは 避けねば!

慌てて 台本を開いた。
赤の蛍光ペンで ところどころがマーキングしてある。
へー 上下に分かれてて 上に場面説明 下に台詞なんだ。
と 変なところに感心してしまった。

次の撮影はどこなんだろう?と考えながら ページをめくっていく。
どのページを開いても 頭の中に画像と台詞が浮かびあがっていくのだ。

鹿男のDVDを何度も見返してた落陽だから 当然の事だったのかもしれない。
台詞も覚える必要も無く スラスラと頭に浮かんでき ホッとした。


「玉木くん 次が 飛火野での最後の撮影だからね!頑張ってよ」
監督らしき男性から声をかけられたが 「はぁ」としか答えられなかった。

「じゃあ リハ行きましょう」
「玉木さん 綾瀬さん 多部さん  お願いします!」
髪やメイクを直してもらっていた女優二人も コートを脱ぎ捨てた。

多部さん 奈良女学館の制服姿なんだ と見とれていると
「玉木さん  お願いします!!」と急かされ慌てた。
cap-sika-675.jpg

まさか こんな形で多部さんと競演出来るなんて・・・。
夢のようだ! いや 自分が玉木宏になってる事自体が 夢のなにものでも
ないじゃないか! それにしても 壮大な夢をみてるよなぁ。
なんて考えてるうちに いつの間にか リハも本番も
終わってしまっていた。
自分自身では 演技なんかしたつもりはないのだが
勝手に身体が演技し台詞を吐き出した。
中身は 素人の落陽とはいえ 俳優玉木宏の能力は残っているようだ。

「じゃあ これで 飛火野ロケ 終了します」という声が響き渡り
拍手と歓声が沸いた。
「この後 一旦 ホテルの戻り 朝食を済ませた後 天理駅に移動します。
 玉木さん 多部さん 出発は9時を予定してますので 宜しくお願いしますね」
「はーい♪」と元気に返事をする多部未華子だった。

天理? 今 天理駅へ行くって言ったよね?
台本は最終話で 天理駅の撮影ってことは あれだよね。
あのシーンに異論を となえまくった私が あのシーンを演じるの?
憧れの多部さんと・・・まさか自分が。
たしか あれが多部さんのファーストキスだったんだよね。
そう考えただけで 落陽の心臓が高鳴った。
その時 「玉木さん 行きますよ!」と冷静な言葉がマネージャーからかけられ
私は正気に戻り 早朝の飛火野をあとにした。



落陽 ものがたり 2
二人の女優は 私に向かって玉木と呼んでくる。
落陽・・・・この名は、多部ブログの中での私の名前であって
ちゃんとした本名がある。
でも 絶対に玉木では無い。
私の頭は 依然 混乱していて 整理がつかなかった。

「多部ちゃん、笑いすぎっ!」
「はるちゃん こそ!」
二人の女優は、私を見ながら ケラケラと大笑いをしていた。
周りにいる人々も ニコニコしている。

そりゃ 綺麗な二人の姿と比較すれば 私の姿を見れば 笑えるのかもしれないが
失礼じゃないか!とも思ったが それよりも なぜ私が 憧れの多部さんの前に
立っているのかの方が気になった。

「おや?なんだこれ?」
ふと私が何かを手に持ってるのに気がついた。

手にしていたのは 青い本だった。 いや雑誌ともいえるようなものである。
厚さにして1センチほどの雑誌。
落陽は この本をネットオークションの中で何度か目にしていた。
ブルー系グラデーションのかかった山々の中央に【鹿男あをによし 10】とある。

「鹿男の台本だよなぁ?」と 自問した。
「えっ! どうしたんですぅ? 寝ぼけてるんですか?」
その呟きを聞いてた綾瀬さんが聞いてくる。

「俺は こんなところで何してんだ?たしか川越でつばさの・・・」
「川越って埼玉県の川越ですか?」
「うん」
「川越なら 私 幼い頃 両親に連れてってもらいました。駄菓子のイメージしか
 ありませんけど」と言いながら笑う多部ちゃん。

この話もどこかの記事で読んだなぁ  どこで読んだのかなぁ?
「本当に大丈夫ですか?」 心配そうに顔を覗き込む多部ちゃん。
「うん。 い いや大丈夫じゃないかも」
「無理しちゃダメですよ。私、監督に知らせてきます」と
カメラマンと打ち合わせをしている監督のもとに 駆けていった。





私は大勢の人たちに取り囲まれた。
あっという間に 背後には椅子が用意され
座るように促される。
「玉木くん 大丈夫かい?」
「熱は無い?」
「風邪?」
皆が心配そうに様子をうかがってくる

背の高い男が 冗談まじりに「自分の名前 分かります?」と聞いてきた。

「名前? 落合陽司(仮名)だけど・・・・・」
(注意  落陽さんの名前は落合陽司では ありません。あくまで小説用の仮名です)

「ええーーっ!なんです その落合って?」
背の高い男は大きな声をあげた。
「だから 俺の名前が・・・・・」
「ちょっと待ってください!玉木さん。 冗談が過ぎますよ!皆さん 心配してるんですよ」
「マネージャーさん 落ち着いてください」
「いや しかし うちの玉木が・・・・」
「大丈夫ですって!」

どうやら 背の高い男は マネージャーらしいと分かった。
右側にいた女性が私の髪にブラシを入れ 目の前に手鏡を差し出した。

何気なく覗き込んだ手鏡を見て 私は愕然とした。
「玉木宏じゃないか!」
鏡の中には 驚いた表情の 俳優玉木宏が写しだされていた。
顔を触ってみる。頬を引っ張ってみた。
さらに目を閉じてみるが 鏡の中でも同じ様子が写されていた。

俺が玉木宏になったの? なんで?なんで?
頭の中を いろんな想像を駆け巡ったが
どれも 結論づけれる物ではなかった。

じゃあ 私がさっき会話してたのは 妄想じゃなく
本物の多部未華子さん? 本当に?
そう理解した途端に 心臓が激しく動き出した。
胸が痛いぐらいに。




 




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